【エンジン警告灯が点灯】走行しても大丈夫?対処法と原因を解説!

 

車の運転中に、メーターパネルのエンジン警告灯が点灯していることに気がついて、ビックリしたことはありませんか?

このまま走行しても大丈夫なのか?」「すぐに修理しないといけないのか?」と不安になるかと思います。

エンジン警告灯が点灯するのは、エンジンの制御やセンサー類に異常があるのを知らせるためです。

誤った対応をしてしまうと思わぬ事故につながったり、修理費が余計にかかったりする可能性があります。

この記事では、エンジン警告灯が点灯したときの対処方法と原因について解説します。

 

エンジン警告灯が点灯したときの対処法

エンジンの警告灯が点灯したときに、どうすれば良いか分からないドライバーがほとんどではないでしょうか。

車に乗る前であれば、運転を控えましょう。運転中の場合は、駐車場などの安全を確保できる場所に、車を停車させましょう。

そして、ディーラーやかかりつけの整備工場に問い合わせをして、プロの判断を仰ぎます。ただし、プロであっても診断機を繋がなければ、何が悪いのか具体的な原因を突き止めるのは難しいケースがほとんどです。

走行や操作に支障がない場合は、多くのケースでディーラーや整備工場へ速やかな入庫を促されるでしょう。

走行するのが難しいケースは、レッカーを手配して工場に入庫するのが安全です。

 

エンジン警告灯が点灯したときの症状別の対処法

次に症状別の対処方法を具体的に4つ解説します。

車を安全に走らせるのが難しいケースでは、レッカーでディーラーや整備工場に運び入れるのが基本の対応です。

任意保険に加入している場合は、無料ロードサービスを使うことで、現場から修理工場までレッカー車で搬送してくれます。

基本的にはどの保険会社でも対応しているサービスです。契約内容を確認してみるとよいでしょう。

 

エンジン警告灯が点灯してガタガタと振動がする場合

エンジン本体が正常に動かないトラブルです。走行に大きな支障をきたします。

慌てずハザードを点灯させたら、車を安全な場所に停車させましょう。ディーラーや整備工場に状況を説明して判断してもらいます。

一般的にレッカーで入庫を指示されるケースです。

 

エンジン警告灯が点いたり消えたりする・点滅している場合

走行しているうちに、警告灯が消えている場合があります。また、エンジンを一度止めて再度かけ直すことでエンジン警告灯が消えていることがあります。いずれのケースでも、不具合が直ったわけではありません。

そのまま走行していると、再びエンジン警告灯が点灯していることもあります。エンジン警告灯が消えても、ECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)に履歴が残ります。

診断機をつなげることで、不具合が出た箇所の判定が可能です。整備工場へ入庫する調整を、早めにおこないましょう。

エンジン警告灯が点滅している場合は、不具合が発生し続けている可能性が高いです。できるだけ早く、安全が確保できる場所に車を停車させ、整備工場に連絡を入れます。

 

エンジン警告灯が消えた場合

エンジン警告灯が消えたのは、現在、ECUが異常を検知していない「正常な状態」になっているからです。

エンジン警告灯が消えて再び点灯しない場合は、「特に気にしなくても大丈夫」と考えてしまうでしょう。しかし、車の部品は突然故障する場合と、徐々に壊れる場合があります。

診断機を使えば過去の異常も確認できるので、車が動くうちに整備工場で診断してもらうのが安心です。

 

エンジン警告灯が点灯して車が加速しない場合

エンジン警告灯が点灯した状態で車が加速しない場合は、車を思い通りに動かせないため非常に危険な状態です。

すぐにハザードを点灯させて周囲に異常を知らせたら、ゆっくりと安全な場所に車を停車させます。

整備工場に連絡してレッカー移動で入庫するのが、一般的な流れです。

 エンジン警告灯が点灯する理由

エンジン警告灯が点灯するおもな理由は、センサーが異常を検知したからです。最近の車はエンジンを制御するために、数多くのセンサーが使われています。

また、ECUではセンサーが正常に作動しているかチェックすることで、車が安全に走行できる状態かを監視しています。

エンジン警告灯を点灯させることで、センサーの異常をドライバーにインフォメーションします。

 

エンジン警告灯が点灯するおもな原因

エンジン警告灯の点灯が知らせる異常は、エンジンに関するものだけではありません。

電子制御が数多く使われている最近の車は、エンジン警告灯で知らせる異常の種類も昔と比べて増えているのです。

ここではエンジン警告灯が点灯する、おもな原因を8つ解説します。

 

エアフローセンサーの不良

エアフローセンサーは、エンジンが吸い込む空気の量を計測するセンサーです。

このセンサーは、空気の量に応じて燃料の噴射量を調整し、エンジンの出力や燃費、排気ガスを制御しています。

エアフローセンサーが故障すると、空気量と燃料噴射量の最適なバランスが取れなくなります。それにより、エンジンの吸気系に問題が生じる可能性があります。

また、エアークリーナーやエレメントが定期的に交換されずに汚れたままだと、エンジンに必要な空気が十分に供給されず、警告灯が点灯する場合があります。

エンジン警告灯が点灯するときは、エアフローセンサーや吸気系の点検や清掃が必要です。

 

O2センサーの不良

エンジン警告灯が点灯する原因で最もよくあるのは、O2センサーに関連した問題です。

O2センサーは、車のエンジンが適切に燃焼するために酸素濃度を測定する役割を担っています。つまり、エンジンが正常に機能しているかどうかを監視しているのです。このO2センサーには、いくつかのトラブルが起こる可能性があります。

例えば、センサーが故障して正確なデータを送信できなくなる場合や、センサーの配線が断線してしまう場合などです。これらの問題が発生すると、エンジン警告灯が点灯し、適切な修理や交換が必要となります。

O2センサーは、車の性能と燃費にも影響を与える重要なパーツです。

定期的なメンテナンスや異常な警告灯の点灯には注意し、必要な場合は専門の整備士に相談することが大切です。

 

イグニッションセンサーの不良

イグニッションセンサーは、エンジンの点火制御を担う重要なセンサーです。

コンピューターでエンジンの点火タイミングを自動制御するのが、最近の車の特徴になっています。この警告灯が点いたまま放置すると、エンジンが停止してしまう可能性があります。つまり、イグニッションセンサーの異常には、早めに対処する必要があります。

イグニッションセンサーはエンジンの正常な動作に欠かせない役割を果たしており、点火制御の異常を検知する重要な役割を果たしています。

 

アクセルポジションセンサー不良

アクセルペダルを踏んだ量と加速を計測するのが、アクセルポジションセンサーの役割です。

このセンサーに問題があると、トランスミッションの変速やエンジンの回転数に影響が出る可能性があります。それによって、車の走行に問題が生じることがあるので、警告灯が点灯した場合は、速やかに車を停めて、修理業者に点検を依頼しましょう。

 

バッテリーセンサーの不良

バッテリーセンサーは、バッテリーの健康状態をチェックするためのセンサーです。

バッテリーが不足しているときや、バッテリーを交換する際に、バッテリー端子の接続に問題があるとエンジン警告灯が点灯します。また、バッテリーの異常や電圧の低下など、バッテリーの寿命が近づいていることを知らせるためにも使われます。この場合、バッテリーを交換する必要があります。

 

コントロールユニットの不良

車の機能を制御するのが、コントロールユニットの役割です。コントロールユニットが故障すると、次のような問題が発生します。

  • センサーからの正しい信号を受け取れなくなるため、正確な情報が得られない可能性があります。
  • アクチュエーターに正しい作動信号を送れなくなるため、必要な動作が適切に行われない可能性があります。
  • コンピュータが正確な演算が行えないため、適切な制御ができない可能性があります。

正常な動作が保たれている必要がある重要な部品のため、異常があるとエンジン警告灯が点灯します。

 

アクチュエーターの不良

アクチュエーターは、コンピュータからの信号を受けて部品を制御する装置です。

アクチュエーター本体に問題が生じると、コントロールユニットからの指示通りに部品を動かせません。その結果、エンジン警告灯が点灯し、異常が発生していることがわかります

 

配線の不良

センサーやコントロールユニット、アクチュエーターは、配線で接続されています。配線を通して、信号のやり取りや電気の送受信が行われます。

しかし、配線に断線や短絡、接触不良などの問題があると、正常な通信ができなくなります。常に不具合が出ている場合もありますし、一時的な問題が起きたものの現在は正常に戻っている場合もあります。

原因の特定が非常に難しいトラブルになりますので、専門家にまかせた方が良いでしょう。

 

エンジン警告灯が点灯した場合の修理費はどれぐらい?

エンジン警告灯が点灯する原因となるセンサーの点検や修理費用は、不具合のあるセンサーの種類や修理業者により異なります。

一般的にはディーラーや整備工場に依頼します。修理内容によってはカー用品店でも可能ですが、エンジン警告灯の故障診断には専用機器が必要です。そのため、カーディーラーや整備工場に任せた方が安心でしょう。

費用相場としては、国産車のO2センサーの点検と修理をディーラーでみてもらう場合は、部品代と技術料を合わせて約30,000~40,000円程かかります。

整備工場では、純正品と変わらない性能で価格の安いOEM部品を利用する場合など、費用を少し抑えられることがあります。

 

エンジン警告灯が一回でも点灯したら点検してもらう

エンジン警告灯が点灯したら、カーディーラーや整備工場で点検を受けましょう。

放置すると事故や故障につながる可能性があるため、早めの対応が重要です。点検で問題がなければ安心して車を使用できます。

もし問題が見つかった場合は、迅速に整備や修理を行いましょう。

エンジン警告灯の点灯は注意が必要なサインであり、早めの対応がトラブル回避のために大切です。

 

まとめ

エンジン警告灯が点灯した場合、どう対処するか分からず慌てがちですが、落ち着いて行動することが重要です。以下の手順を守りましょう。

  1. ハザードランプを点灯させます。
  2. 安全な場所に車を退避させます。
  3. ディーラーや整備工場に連絡します。

エンジン警告灯が点灯しても走行に問題がない場合でも、整備工場に連絡することが重要です。不具合の原因を自分で特定するのは難しい場合が多く、専用の診断機器が必要になるからです。

トラブルが起きたときに相談できる、信頼できる車屋さんを見つけておくことも大切です。

定期的なメンテナンスで車を安心で安全な状態に保ち、日々のカーライフを楽しみましょう。

 

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